ストアドプロシージャ(Stored Procedure)とは
ストアドプロシージャとはストアされたプロシージャ。つまりその名の通り予め蓄積された手続き、である。
具体的には論理的な単位を形成し、特定のタスクを実行するSQL文のグループです。データベースサーバーで実行する一連の操作やクエリをカプセル化するために使用されます。
異なるパラメータと結果でコンパイルして実行することができる。また、入力、出力、入出力パラメータを自由に組み合わせることができるのが特徴です。
ストアドプロシージャの実用例とメリット
そうはいってもデータベース関連は説明だけだと分かりにくいと思うので例を挙げたいと思います。
例えば電子商取引アプリケーションでは、税金と送料を含む注文の合計金額を計算するストアドプロシージャを作成することができます。
このプロシージャは注文が入るたびに呼び出され、常に同じ方法でコストが計算されるため、エラーのリスクを軽減することができます。
クエリをサーバーサイドで処理できるため、基礎データに近くネットワークトラフィックを削減できます。そのためパフォーマンスを大幅に向上させることができます。
例えば複数のSQLクエリを実行する必要がある複雑なレポートを、1つのストアドプロシージャに変換することができます。
レポートが実行されると個々のSQLクエリではなく、ストアドプロシージャの呼び出しだけがネットワーク上に送信されます。
セキュリティ向上
もう一つのメリットはセキュリティの向上に役立つことです。
データベースにアクセスする操作をカプセル化することで、エンドユーザーがデータベースに対して実行できるアクションを制限し、不正なアクセスや損害からデータベースを保護することが可能になります。
要するにストアドプロシージャを使用して、特定のデータへのアクセスを提供する一方で、ユーザーがデータベーススキーマを変更できないようにすることができるわけです。
一方でデメリットを挙げるとすれば、一連のまとまったプログラムのためバグの発生要因になりがちであること。またその手順の多さの分、重大なバグとなることもある。
モジュール化されたプログラミングの促進
他にもストアドプロシージャはコードの再利用が出来るので開発工数の縮小にもつながります。
またそれによって「モジュール化されたプログラミング」を促進します。
開発者は、共通のタスクのためにストアドプロシージャを作成し、アプリケーションの複数の場所からこれらのストアドプロシージャを呼び出すことができます。
こうしたメリットによって、開発者が書かなければならないコードの量を大幅に減らすことができ、アプリケーションをより速く構築し、おまけに保守しやすくすることができるのです。
ストアドプロシージャのメリットデメリット
こちらはストアドプロシージャのメリットとデメリットの一覧比較表。
| メリット | デメリット |
|---|---|
| パフォーマンス向上: ストアドプロシージャは事前にコンパイルされ、データベースサーバー上で実行されるためクエリの実行速度が向上。 | デバッグの難しさ: ストアドプロシージャのデバッグは難しく、エラーの特定が困難になることも。 |
| 再利用性: 一度作成したストアドプロシージャは、複数のアプリケーションやクエリから再利用できるため開発の効率が向上する | ベンダーロックイン: 特定のデータベース管理システムに依存するため、他のシステムへの移行が難しくなることがあります |
| セキュリティの向上: ストアドプロシージャを使用することで、ユーザーが直接テーブルにアクセスすることを防ぎ、データベースのセキュリティを強化できる | メンテナンスの複雑さ: ストアドプロシージャの変更や更新が必要な場合、依存関係の管理が複雑になることがある |
| トランザクション管理: ストアドプロシージャ内でトランザクションを管理することで、データの整合性を保つことができます | パフォーマンスの不安定性: 特定の条件下では、ストアドプロシージャのパフォーマンスが低下することがある |
| ビジネスロジックの集中化: ビジネスロジックをデータベース側に集中させることで、アプリケーションのロジックを簡素化できます。 | SQLコードの分散: SQLコードがデータベースに分散するため、アプリケーションのコードとデータベースのコードの整合性を保つのが難しくなることも。 |
| スケーラビリティ: ストアドプロシージャは、サーバー側で処理を行うため、アプリケーションのスケーラビリティを向上させられる。 | コスト: ストアドプロシージャの開発には、専門的な知識を持つデータベース管理者(DBA)が必要。よって追加のコストを引き起こす可能性あり。 |
